クローンサービスとは
HDDやSSDをセクター単位でコピーする作業を「クローンサービス」といいます。
物理セクター(OSが管理する最小単位の事)コピーとも言います。
削除されたファイルの情報も丸ごとコピーします。
OSの起動が条件でしたら、お申し込み時に申告をお願いします。申告がない場合は保証しません。
クローンディスクの用途
主な目的は「HDD交換修理」、「データ復旧・復元」、「データフォレンジック」です。
パソコンデータ福岡では、データファイルの再利用が目的のクローンディスクサービスを行っています。PCで認識しない場合でもクローンに成功する事は多いので依頼してみてください。但しOSが起動する事は保証しません。
小容量HDDから大容量HDDへの交換修理
ディスク容量不足となった場合、OSの再インストールをせずに、大容量のHDDへ移行できる事があります。
クローン元がOS起動できていれば、クローン先も起動できる可能性が高いです(まれに起動できない事もあります)
クローン元のディスクに[不良セクター]があればクローン先のセクターには「ゼロ」を書き込みジャンプしますのでデータ復旧が目的の方に適しています。
クローン先のディスクに不良セクターがあればクローンが不可能です。クローン先ディスクは新品に限ります。
容量が大きなディスクから小さな容量にはクローンできません。1セクターでも小さいと開始できません。(例)
容量だけが基準では無くセクター数も重要です。小から大へのクローンとなります。
1セクターが512kbバイトのディスクから4096バイト(4キロセクターと呼ばれています)のディスクにクローンした場合、正確なクローンではありません。4096バイトから512バイトへのコピーでも同様です。512kbか4096kbかもHDDには記載がありません。
コピー元とコピー先が同じメーカーの同じ型番の場合は成功する確率が高くなります。100%成功する保証はありません。コピー元に不良セクターやリードエラーがある事があるためです。
正常に起動できる状態のディスクを作成後にクローンして保管すれば、クローン元のディスクが故障した場合にいつでもクローンディスクと入れ替えができる可能性が高いです。
データ復旧サービスでのクローン
物理不良セクター数が多いHDDから、より多くの整合性のあるファイルを取り出すには、コピー元のHDDを忠実に複製する事が重要です。当店ではPC-3000UDMAを利用し、Windows-PCではドライブを認識できない状態のHDDからクローンを提供します。
パソコン修理業者様では、多くの論理復旧ツールを使って、何度も納得の行くまで、より高復元率のデータ復旧を行えます。
データフォレンジックでのクローン
障害のあるHDDを現状のまま保管し、維持しておきたい場合にクローンを作成します。
SMART情報は100%ではない
中古のHDDや中古のSSDは不良セクターがあるか無いかを全セクター検査する必要があります。SMART情報の数値は100%正しい訳ではありません。落下している場合もありますがSMARTでは表示されない事が多いです。
クローン作業料金表
条件
- クローン元と先のデータ量は全く関係ありません
- 論理障害があればその障害もコピーされます
- 不良セクターは飛び越し、その箇所には[0]を記入します
- 物理障害がある場合、「データ復旧サービス(別メニュー)」となる事があります
- 物理的に正常なメディアから、物理的に正常なメディアへのクローンが条件です
- メディア容量が小から大へのクローンが条件です(同じ容量表記でも実際は異なる事があります)
- メディアのラベルに記載された容量が正確な容量とは限りません
- 元と先が同じセクター長のモデルである事が基本です。512セクターや4kセクターや520セクター等様々存在します
- アドバンスドフォーマットモデルが4kセクターモデルとは限りません
- 512セクターモデルから512セクターモデルへのコピーは100%又は100%に近いクローンができます
- 512セクターモデルから4kセクターモデルへのコピーは100%同じクローンではありません
- 4kセクターモデルから512セクターモデルへのコピーは100%同じクローンではありません
- 保証は同じモデル(型番)同士である場合のみです
- モデル(型番)が異なる場合、正確なクローンではなく、近いクローンとなります
- 同じモデル(型番)でも生産日が異なると仕様も異なるモデルがあります
- リード速度が1MB未満はオプション
- 作業日数:故障の状態次第(正常品は6TB迄1日)
(円)
容量 | A | B | C |
1T | 8,000 | 16,000 | 32,000 |
2T | 10,000 | 20,000 | 40,000 |
3T | 12,000 | 24,000 | 48,000 |
4T | 14,000 | 28,000 | 56,000 |
5T | 16,000 | 32,000 | 64,000 |
6T | 18,000 | 36,000 | 72,000 |
8T | 20,000 | 40,000 | 80,000 |
12T | 22,000 | 44,000 | 88,000 |
区分 | 状態 | CrystalDiskInfo |
A | 不良セクターが無い | 青色 |
B | 不良セクターが少ない | 黄色 |
C | 不良セクターが多い | 赤色 |
D | その他物理障害 | 表示無 |
免責
クローン元ディスク内のデータは一切保証しません。ファイルコピーバックアップ後にお持ち込み下さい。
お客様でクローン先ディスクをご準備され持ち込まれた場合、クローン元と容量が一致しない場合がありますが、その場合調査手数料(=違約金)として2,000円を申し受けます。
HDDSSDに500GBと記載があっても正確に500GBであるとは限りません。例えば499.9GBの場合500GBと表記されます。この場合、499.8GBのディスクにはクローンできません。
クローン元に論理障害がある場合、クローン先にも論理障害の状態でクローンされます。
クローン先に不良セクターやリードエラーがあった場合、コピー先からOSが起動しないかも知れません。納品後にOSが起動しない場合でも返金はできません。
ファイルコピーとの違い
ファイルコピーはフォルダやファイルを選択してコピーする事です。
全てのファイルを選択してコピーした場合、論理コピーは可能ですが、物理コピーではないためデータ的にコピー元とコピー先が同じではありません。
イメージコピー
コピー元のデータをコピー先にコピーする事です。クローンと似ていますがクローンとは多少違います。拡張子は作成する機器により様々です。ディスク全体を1個のファイルにまとめる事もできますし、指定した容量毎に分割する事も可能です。
例えばAの機器で作成したイメージファイルはBというソフトでフォルダやファイルとして閲覧できます。削除されたファイルの情報もコピーされます。