USBメモリーのデータ復旧
パソコンデータ福岡では、USBメモリーをPCに挿しても認識しない。フォーマットを要求される。ファイルを削除してしまった。USB金属部が折れたり曲がった。等のトラブルで使用できなくなったデータを福岡一番の格安・低料金、且つ、高品質保証のデータ復旧サービスを提供しています。
なお、「USBメモリー」の定義は、長さが52mm以上のUSB(金属部)接続のメモリーの事を指します。
長さが50mm未満はUSB接続可能でもUSBメモリーではありません。「USB接続のMicroSD」又は「USB接続のフラッシュメモリー」ですから、このページの情報に該当しません。その特殊メモリーは論理(以降障害の文字は省略します)のみ対応し、物理の重度は個別のご案内となります。
USBメモリーのデータ復旧料の全国相場と比較
データ復旧費用は全ての業者様が固定料金ではありません。容量が大きい程高く、論理障害より物理障害が高いです。さらに軽度と重度があります。データ量は全く関係ありません。
「復旧できますか?」や「いくらですか?」というお問い合わせを多数頂くのですが「診断してみないと判りません」という回答となります。
無料診断サービスを行っていますのでご利用下さい。より安価な復旧のため日時の予約制とさせて頂いております。
データ復旧料金 論理障害
- 物理的に壊れていなければPCでドライブが見えますので論理料金です。
ダメージ | 軽度 論理 |
重度 論理 |
リスト提供 | 〇 | 〇 |
特急診断料 | 2,000 | 2,000 |
ゆっくり診断料 | 0 | 0 |
1GB | 10,000 | 13,000 |
4GB | 11,000 | 14,000 |
8GB | 12,000 | 15,000 |
16GB | 14,000 | 17,000 |
32GB | 16,000 | 19,000 |
64GB | 20,000 | 24,000 |
128GB~ | SSD料金 |
個人ユーザー様で上記価格が予算オーバーの方は別サイトをお勧めします。但し品質はそれなりです。
他社で復旧可能なデータは当店でも復旧できます。(最大10種類の復旧方法を試みます)
最近のUSBメモリーは容量が増大している事、及び量販モデルは軽度物理障害が多発しており10分診断では料金の確定ができない事が増えています。
デジカメの画像データは別ページ(SDメモリー)をご覧下さい。
ビデオ動画データは別ページ(ビデオカメラ)をご覧下さい。
データ量がどんなに多くても追加料金は請求しません。
「フォーマットしますか?」と要求されるトラブルはデータは復元できてもファイル名の復元ができない事があります。結果によりキャンセルはご自由です。
[コントロールパネル]-[コンピュータの管理]-[ディスクの管理]でフォーマット形式がFATでなく「RAW」になっている事がありますがトラブルが発生しています。状態は論理障害の事と、物理障害の事があり、どちらに該当するかはここでは診断ができません。安易に論理障害と掲示されている業者さんのホームページが見受けられますがこれは間違った情報です。論理データ自体が壊れているためデータ復旧不可の判定をさせて頂く事が有りファイルが開けるまで安心はできません。データ復旧料 物理障害
某社のダメージランク | 軽度物理 |
中度 | |
重度 | |
ゆっくり診断料 | 0 |
特急診断料 | 2,000 |
データ量 | 無制限 |
料金 | 軽度の1.5倍 |
パソコンでドライブを認識しない場合は物理処置となります。
不良セクターが原因でファイルシステムが損傷し「フォーマットしますか?」と要求されるトラブルの約20%程度。(論理も同症状ですから診断しないと確定できません)
パソコンにUSBメモリーを挿しても反応が無い一部。
パソコンにUSBメモリーを挿すとフリーズする等操作不能となる一部。
論理復旧ソフトでは復旧ができない一部。
ICの劣化によるリードエラー(読めない訳ではないが読み取りが困難なエラー)
よくあるトラブル症状
フォーマットしますか?
「ドライブを使うにはフォーマットする必要があります。(今すぐ)フォーマットしますか?」というエラーメッセージが表示され、フォルダやファイルが見えないトラブルは、フォーマット情報が消失した障害で、最もよくあるトラブルです。
「フォーマットしますか?」のエラーメッセージが、次から次と多量のタスクが起動するトラブルが増えています。ドライブが認識していても、これは重度物理です。クローン作成装置等でドライブ全体のコピーが作成できない状態は物理となります。
「フォーマットしますか?」という症状だけでは「論理」なのか「物理」なのか断定はできません。もし他社さんがお電話だけで「論理障害」と判定されたのでしたら、その判定は間違っており実際に診断してみないと判定できない症状なのです。
フォーマット要求エラーが閉じても閉じても繰り返す
最近、フォーマット要求エラーが増えています。約1秒間に1個程度のエラーメッセージが永遠に追加されます。やがてパソコンがフリーズしダウンします。この症状はメモリーICの不良だろうと推測しますので復旧できません。
クイックフォーマットした
パソコンの誤操作でクイックフォーマットしてしまっても、データ自体は残っている事が多いです。(メディアと機器により復旧できない事もあります)
完全フォーマットした
パソコンの誤操作で完全フォーマットされてしまったら、データ復旧は不可能です。
ファイルを削除した
パソコンの誤操作でファイルを削除してしまっても、データ自体は残っている事が多いです。但し削除後に保存された場合は上書きとなり復旧率が悪くなります。
新品に近い(過去一度も削除やフォーマットされた事が無い)メディア程復旧率は高く、使い古した(過去何度も保存と削除を繰り返された事により断片化している)メディア程、復旧率が悪くなります。
アクセスできません
「アクセスできません。ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」というエラーメッセージが表示された場合、ファイルシステム情報又はファイル情報が破損しています。「論理」の事もありますし「物理」の事もあります。
USBデバイスが認識できません
認識できたりできなかったりする場合、他社見積の半額(平均)で復旧できます。
ディスクを挿入してください
「ドライブにディスクを挿入してください」やメモリー容量が正しく表示されない等のエラーは重度の物理です。
メディアなし
「コントロールパネル」の「コンピュータの管理」の「ディスクの管理」で「メディアなし」と表示されている。95%以上が重度物理です。
反応が無い
パソコンに挿入しても何も反応が無い(接続音がしない)場合、殆どが物理ですがまれに論理の事があります。
Windows7のパソコンで「コントロールパネル」—「コンピュータの管理」—「ディスクの管理」にドライブとして正しい容量を認識していれば論理障害の可能性が高く「メディアなし」や容量が超少なく表示されていれば物理障害の可能性が高いです。ディスクの管理画面が表示されなければ軽度物理障害の可能性が高いですが復旧装置で復旧できる事が多いです。
Windows10のパソコンでは「スタートメニュー」で右クリックされれば「ディスクの管理」から診断できます。
ランプが点灯したまま
正常な時には点滅していたUSBメモリーへの通電・アクセスランプが点灯したまま点滅しない。
ランプが消灯したまま
正常な時には点滅していたUSBメモリーへの通電・アクセスランプが消灯のまま点滅しない。
USB金属部が曲がった・折れた
他社で復旧に失敗された場合、1回の復旧チャンスを失われていますので、当店では受付できません。
USBメモリーの金属部が基板から折れて分離してしまったり、曲がってしまい、パソコンから認識しなくなった。という症状の際には、破損部分の一時的な修理や部品移植を行う事によりデータ復旧を試みます。
基盤のランド(半田部)が剥離していなければ短時間で復旧できる事が多いですし、逆に剥離していれば難易度が高くなりますが復旧できる事が多いです。 この作業を行ってもデータが見えない場合、折れた時に基板配線が断線したりコントロールICやメモリーICが壊れた可能性となります。 |
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USBが曲がった グラグラ |
USBが折れた 基板と分離した |
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データの再利用が目的ですから、一時的にファイルが見えるよう修理を行います。USBメモリーは再利用できません。
もし曲がってしまっても、元に戻さず、曲がったまま診断をお受け頂く事が重要です。元に戻す行為が基盤を破壊し復旧不可となります。 |
「USB端子が曲がった」 「USB端子が折れた(基盤と分離した)」というトラブルは多く持ち込まれます。
重要!曲がったら元に戻さない事!
・Ver.2.0(端子の色が黒):3.0と比較して復旧率が高い
・Ver.3.0(端子の色が青):2.0と比較して難度が高い
円(税別)
障害区分 | 物理破損 |
特急診断料 | 2,000 |
ゆっくり診断料 | 0 |
最短納期 | 1日 |
データ量 | 問わず |
USB2.0金属部の曲がり、折れ(基盤損傷無) | 15,000 |
USB2.0金属部の曲がり、折れ(基盤破損在) | △ |
USB3.0金属部の曲がり、折れ(基盤損傷無) | 20,000 |
USB2.0金属部の曲がり、折れ(基盤側破在) | △ |
上表の作業はデータ復旧の手段としてUSB金属部を新品に交換修理してデータ復旧を試みます。修理したUSBメモリーを納品するサービスではありません。交換後ドライブが見え、ファイルも見えればファイルをDVD-R等にコピーして納品します。ファイルが見えなければ論理復旧を試みますが料金は見積りとなります。復旧不可の場合、受付時の状態に戻す事はしません。USBメモリーの場合、状態は1個1個が千差万別ですから復旧できるかどうかは受付時には確定できません。
データ復旧料金 重度物理
重度の物理的な障害が発生したメモリーからでもデータ復旧ができる事があります。できない事もあります。
基盤からメモリーICを取り外して(開封と呼ばれる復旧作業)高度メモリー解析復旧に対応しています。
一目見て判定できるような物ではなく、開封分解が必要です。
データ復旧価格は初期診断で確定させて頂きます。
基盤からメモリーICを取り外しピンから直接イメージデータを抽出するデータ復旧が可能
復旧作業開始後のキャンセルは違約金が必要です。
障害区分 | 重度物理 |
某他社 | 重度 |
ゆっくり診断料 | 0 |
特急診断料 | 2,000 |
開封調査料 | 5,000 |
納期 | 3~10日 |
復旧作業 | キャンセル不可 |
データ量 | 無制限 |
復旧料金 | 見積(個別) |
復旧料金の差は?:障害の状態/メモリー容量/メモリー数/仕様/メーカーにより異なります。
メモリーICの多くはNAND型のTSOP48が使われています。TSOP48とは?メモリーICの両端に計48本のピンが見える世界共通規格です。
パソコンでドライブとして認識できない場合や「メディアなし」と表示されたり、メディア容量が超少なく表示される物理的トラブルは、基盤とメモリーチップを分離~イメージデータを抽出~データ解析~データ復旧します。
また、部品を移植修理する事でデータ復旧が可能な場合があります。そのためには同じメーカーの同型番の同じ製造国の同じ基盤デザインの物をもう1本お持ちならご持参下さい。
データ復旧の最後の手段として開封分解作業を行いますので障害のUSBメモリーは元の状態での返却は不可能です。復旧済のデータは新品のUSBメモリー(別売/持込可)での納品となります。
コントロールICが壊れてもデータ復旧可能ですが、メモリーICが壊れてしまった場合はデータ復旧できません。
ご提案
もし製品型番が同じUSBメモリーをもう1個お持ちの方は「ドナーUSBメモリー」としてご持参頂ければデータ復旧率が高くなる可能性が有りますからお勧めします。但し外ケースに記載の製品型番が同じでも、使われているICの型番やバージョンやパーツの配置まで同じ仕様でないとこの移植法ではデータ復旧できません。
長さが52mm未満(キャップを外した場合49mm未満)の超小型USBメモリーはUSB端子があるだけで中身は一般的なUSBメモリーの構造とは異なりますから、上記料金ではデータ復旧できません。USB金属部は12mm☓11.5mm☓4mmが規格寸法です。
金属部が無いモデルは購入しないようにしましょう。またノーブランド品も購入されない事をお勧めします。
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(メモリーチップ又はコントローラーを取り外し)
USBメモリー基盤を 顕微鏡で検査 ![]() ![]() |
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- コントローラーに障害が発生しますとデータにアクセスできなくなりますが、このような状況でも、コントローラー毎の解析診断・データ復旧装置により復元出来る事が多くあります。
- コネクター(パソコンと接する部分)が折れた。
- コネクター(パソコンと接する部分)が曲がった。
- パソコン修理店で復旧不可と判定された。
- 家電販売店で復旧不可と判定された。
- USB端子に差し込んでも反応が無い。
- 容量が0(ゼロ)と表示される。
- [コンピュータの管理]の[ディスクの管理]で「メディアなし」と表示される。
- [コンピュータの管理]の[ディスクの管理]にメディアが認識されない。
- 「壊れています」とエラー表示される。
- メディアの分解が必要なレベル
- 物理的に壊れている状態
- コントローラーの不良
- 基盤の不良
- NAND型TSOP48のUSBメモリーが対象です。
- 一体型は見積となります。
- 暗号化されていた場合は追加金が必要です。
このメニューで復旧/復旧不可の判定は、コントローラーとマイクロチップのメーカー名/型番/バージョン次第です。
TSOP48以外の仕様(LGA52等 (12X17/12X18))は別途見積
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プラケースを開封し 基盤から マイクロチップを取り外し イメージデータを抽出し、 アルゴリズム解析で データ復旧を試みます。 |
低料金データ復旧のチャンスは1回
USBメモリーのデータ復旧で、より低料金・高復元率をお望みなら、障害が発生したら「何もしないで専門店に相談」が鉄則です。
依頼先の選択を間違われるとデータ復元率は低下し、より高いランクの料金区分となってしまいます。
ご自身でデータ復旧に失敗されてしまったデータの残骸からのデータ復旧は不可能です。
また「パソコンに詳しい友人」に依頼され、壊されるケースが後を絶ちません。
低料金で高復元率のデータ復旧チャンスは1回である事をご認識されて下さい。
ご注意
パスワード有りUSBメモリー
パスワードでセキュリティロックされているUSBメモリーに障害が発生した場合データ復旧は不可能です。
ファイル単位でロックされている場合はロックされたままのデータ納品となります。障害を受けていないファイルだけ再利用が可能です。
超軽度の物理障害ならデータ復旧できる事があります。
USBメモリーのデータ復旧ツール
USBフラッシュメモリー | メモリーチップ取り外し用具 |
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最新のUSBメモリー読取装置 | マイクロチップリーダー |
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USBメモリー復旧専用ツール | データ解析ソフト |
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- USBメモリーの論理及び物理障害に対応しています。外ケースを分解し、マイクロチップ(ユーザーデータが記録されている部品)を基板から取り外し、世界標準の高度な解析装置を利用してデータを抽出と解析によりユーザーデータを復旧致します。このレベルの作業が可能な業者は九州でも数店だと思います。
- USBメモリーの論理障害のみ対応されているパソコン販売店や修理店で復旧不可と判定されたUSBメモリーも、当店ならデータ復旧できる可能性が高いです。
- USBメモリーの重傷メディアからデータ復旧できるチャンスは1回の事も少なく有りません。一度障害が発生したら自然と回復する事はありません。何度も繰り返し無理なアクセスをされますと状態は悪化するばかりです。悪化すれば復旧率が低下し復旧料金も高くなります。お客様ご自身で復旧に挑戦されたり、知人にご相談されるお気持ちは理解出来ますが、現状を維持するためには「何もせずにお電話」される事をお薦めします。「パソコンにお詳しい方=データ復旧にお詳しい方」では無い事をご認識下さい。過去に持ち込まれた障害メディアの多くが、「その知人がトドメを刺し既に手遅れ」の状態が多いのが残念です。パソコン販売店や設定業者及びパソコン修理店ではデータ復旧ができません。
USBメモリーとは?
USB規格の端子に接続し、作成されたデータの保存や読み出しを行う事が可能なメディアです。
1984年に東芝で開発されたNAND型の不揮発性メモリーチップは「フラッシュメモリー」と命名されました。
不揮発性メモリーとは? 電源を切断しても記録されたデータがそのまま保存されているメモリーです。
2002年に量産が開始され、東芝だけでも年間数百億個を生産され、コストが安い理由でUSBメモリーに搭載されています。
売り上げは東芝全体の半分弱がこの部門だそうです。
メモリー容量
2017年2月現在8~16GBが売れ筋メモリー容量となっています。
2019年2月現在16~32GBと年々倍増状態です。
容量が大きい方が商品価格は割安なのですが、データ復旧料は割高となりますので、むやみに必要以上のメモリーを購入されない事をお勧めします。
メモリーメーカー
メモリーチップの販売量はSAMSUNGが第1位で東芝が第2位です。東芝は債務超過により経営が悪化しているため、2017年3月頃事業を他社に売却するようなニュースが流れています。
USBメモリーの日本市場における販売量トップ5社は、東芝、バッファロー、アイ・オーデータ、SONY、エレコムですが、東芝を除きメモリーチップもコントローラーも製造されておらず他社からの購入です。
USBメモリーの形をしたメモリー
最近はUSBメモリー風の偽USBメモリーも販売されていますが、長さが50mm以下のメモリーは間違って購入されないように気を付けて下さい。データ復旧不可又は超高額となります。
USBメモリー購入時のポイント
USBメモリーを購入される際のポイントは? 「長さ」です。一般的な理想のサイズ(長さ)は52~68mmです。52mm未満のモデルはUSBメモリーの形をしたmicroSDや一体型特殊メモリーで偽物USBメモリーです。
この長さ(52mm以上)に意味があるのです。携帯性を重視すると多少短いメモリーが良いのでしょうが、もしトラブルの際にはひどい目に遭いますのでご注意下さい。
なお、長さが一52mm以上でもTSOP48(標準規格)のNAND型メモリーICが使われているとは限りませんので自己責任で購入されて下さい。
USBメモリーの特性
フロッピーディスクに代わりデータの持ち運びを楽にしてくれたデータメディアがUSBメモリーです。
パソコン利用者の殆どの方が利用されていると思いますが、USBメモリーを壊れるメカが無い安全なメディアと勘違いされて大事なデータを読み書きされているようです。物理障害が発生した場合、わずか千円前後のUSBメモリーのデータ復旧料金がなぜこんなに高額なんだろうと思われると思います。
USBメモリーを分解された方はご存じと思いますが最もサイズの大きな部品が「NAND型メモリーチップ」と呼ばれているデータが保存される半導体チップが1~2個と、「コントローラー」と呼ばれているICが1個あり、このコントローラーICが壊れやすい部品です。メモリーチップが500度の高温に耐えられるのに比較してコントローラは200度で壊れるそうですので、データ復旧の目的には熱に強いメモリーチップの方を基盤から取り外して復旧します。
この壊れやすいコントローラが書き込み手順を決めていますが、その手順はとても複雑なルールに基づいており「アルゴリズム」と呼ばれます。
USBメモリのデータ復旧の難しさは、アルゴリズムがメーカーから情報公開していないため解読が難しい点にあります。コントローラのアルゴリズムを解読できればデータ復旧は成功します。あと販売価格を抑えるためエラーが多い構造になっている点でもデータ復旧を難しくしています。
NAND型メモリーの種類
メモリーチップには、NOR型とNAND型が存在します。
USBメモリーには、NAND型が使用されています。
NAND型メモリーチップには以下の記録方式が存在します。(2018年10月現在)
- SLC (Single Lebel Cell)
- MLC (Multi Level Cell)
- TLC (Triple Lebel Cell)
- QLC (Quad Level Cell)
最小単位はセルとよばれるもので、SLCは1セルに1bitが記録されます。
MLCは1セルに2bitが、TLCは3bitが、QLCは4bitが記憶されます。
3つの違いには以下の要素があります。
- 読み書き速度
- 信頼性
- 価格
速度の点では、SLC→MLC→TLC→QLC の順、
信頼性の点では、SLC→ MLC→TLC→QLC の順、
価格の点では、高い方から、SLC→MLC→TLC→QLC の順です。
TLCのUSBメモリーはエラーが多い。
データ復旧時にはメモリーチップから直接データを読み出しますが、TLCの場合MLCに比較してエラーが多いのでデータ修復に超時間がかかります。ちなみに1GBあたり1日かかる事も普通です。USBメモリーの復旧作業時間の殆どはエラー修正時間です。
データ復旧業界の最近の傾向としてUSBメモリーのデータ復旧料金が高くなっていますがその理由は、安かろう・悪かろう、のエラーが多いメモリーを搭載したモデルが大量に販売されているからです。
東芝から2017年6月に発表されたQLCは、従来のTLCに比べて768Gビット(96Gバイト)の大容量メモリを実現できます。
1.5Tバイトの容量を実現した製品も「Flash Memory Summit 2017」にサンプル展示されていました。
USBメモリーの寿命
使用回数(書き換え回数)はメーカーの企業秘密とされており各社公開されていませんが、推測としてはSLCが10万回、MLCが1万回、TLCが1000回、QLCは不明とされているようです。
使用されずに保管されていた場合も劣化するそうですが、ちなみにSLCの寿命期間は平均10年、MLCは平均5年、TLCは平均2年半、QLCは1年~1年半のようです。
記録された時の温度と保存されている温度にも関係するそうです。
安価なUSBメモリーに長寿命を求めるのは無理があるようです。
USBメモリーで大切なデータを長期利用するためには、1~2年に一度は新しいUSBメモリーにデータ移行を繰り返すという事が必要なメディアとなってしまいました。
USBメモリーの速度
データ転送速度の点では、USB2.0よりUSB3.0の方が速いのですが、メモリーチップの速度とは異なりますので一概に比較はできません。USB2.0のモデルでも早いメモリーがあったり、USB3.0モデルでも遅いメモリーがあります。早ければ良い、という物でもありません。
私の経験では「〇〇〇〇Drive」は10倍位超遅くデータ納品用としては納期に間に合いませんので販売しない事にしているメーカーです。某パソコン店ではよくチラシでよく見かけますし、不良も多いです。
USBメモリーの復旧ファイル
・復旧をご希望のファイル名をお申込み時にご申告頂きますと、そのファイルが復旧できなかった場合にキャンセルが可能です。
・復旧作業がほぼ完了後に納品可能なフォルダ名とファイル名のリストをEメールにてご提示させて頂きます。
・ファイルが再利用可能な状態かどうかの「オープンテストサービス」を提供していますが復旧価格に加算はしません。
低料金データ復旧のチャンスは1回
USBメモリーのデータ復旧で、より低料金・高復元率をお望みなら、障害が発生したら「何もしないで専門店に相談」が鉄則です。
依頼先の選択を間違われるとデータ復元率は低下し、より高いランクの料金区分となってしまいます。
ご自身でデータ復旧に失敗されてしまったデータの残骸からのデータ復旧は不可能です。
また「パソコンに詳しい方」に無料で依頼され、壊されるケースが後を絶ちません。
低料金で高復元率のデータ復旧チャンスは1回である事をご認識されて下さい。
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物理的トラブルが多いモデル
メーカー | 容量 | 型番 | 不良内容 | 生産国 |
Buffalo | 16GB | RUF3-WB16G | 不良セクター | 台湾 |
Buffalo | 16GB | RUF3-K16G | 不良セクター | 中国 |
対応メモリーチップのメーカー名
- Actrans
- Dynet
- Hynix
- Infineon
- Intel
- Micron
- Renesas
- SAMSUNG
- SanDisk
- Spectek
- ST
- TOSHIBA
対応コントローラーのメーカー名
- ALCOR
- MICRO
- ALI
- Baleen Systems BN
- CHIPSBANK
- FUJITSU
- Genesys Logic GL
- HUKE
- Hyperstone
- iCREATE
- INCOMM
- INDILINX
- INTEL
- ITE
- JMICRON
- LEXAR
- MXTRONICS
- M-Systems
- NETAC
- OTi
- Panasonic
- PHISON
- Point Chips PP
- PROLIFIC
- Rockchip
- SAMSUNG
- SanDisk
- SIGMATEL
- SILICON MOTION
- SKYMEDI
- SONIX
- SONY
- Solid State System
- STEC
- TeleChips
- TOSIBA
- Trek
- USBEST
持ち込みが多かったメーカー名と型番
外部から見えるメーカー型番は重要ではありません。
コントローラーIC型番とマイクロチップ型番の組み合わせが重要です。
復旧率が高かったメモリー
メーカー | 販売型番 | 容量 | 数 | コントローラ | マイクロチップ |
Buffalo | – | 256M | 1 | SM324QF | HY27UF082G2A |
Buffalo | RUF2-E | 1G | 2 | SM32XX | HY27UU088G5M ID:ADDC8425 |
Buffalo | – | 2G | 1 | SM325QF AC | K9GAG08U0M PCB0 ID:ECD514B6 |
Buffalo | – | 8G | 2 | PS2251-50-F | 29F32C08AAMDB |
Buffalo | – | 4G | 1 | SM3257 Q AA | K9GAG08U0M |
ELECOM | MF-HU2A04GRS | 4G | 1 | IT1167BE-48A | H27UBG8J2ATR ID:ADD7949A |
ELECOM | – | 8G | 1 | PS2251 03-Q | TT16G2JAJA |
ELECOM | MF-NWU208GPN3 | 8G | 2 | PS2251-50-F | HY27UBG8T2ATR ID:ADD7949A |
IO・DATA | – | 1G | 1 | UT163-L5 AA0246 |
K9G8G08U0A ID:ECD314AS |
IO・DATA | – | 4G | 2 | UT165-L48 | K9GAG08U0A ID:74ECD514 |
IO・DATA | TB-3X | 64G | 2 | IS902 | 29F64G08AAME1 ID:8988244B |
IO・DATA | – | 16GB | 2 | IS916 | 29F64G08AAMEI ID:8988244B |
SANWA | ELECOMのOEM | 4G | 2 | UT165-L48 | 29F16G08MAA |
Trancend | – | 2G | 1 | AU6986 | K9GAG08U00 |
UF Drive | – | 4G | 1 | PS2251-50-F | FG64G08UCT1-21G ID:98D79432 |
SONY | USM-8GU | 8G | 1 | IS916EN | K9ACGD8U0A ID:ECDE98CE |
SONY | USM-8GT | 8G | 1 | IS916EN | K9ACGD8U0A ID:ECDE98CE |
SONY | USM-4GLX | 4G | 2 | SM324QF BC | K9GAG08U0M ID:ECD514B6 |
SONY | SOK-USM2GL | 2G | 1 | SM324QF BC A95136 0814 |
K9GAG08U0M ID:ECD514B6 |
SONY | – | 4G | 1 | PS2251-33BB-F | TH58NVG5T2ETA00 ID:98D798B2 |
SONY | – | 32G | 2 | IS916 | PF470 MT29F64G08CBAAA ID:2C88044B |
SONY | USM2G | 2G | 1 | SM324QF BC | K9GAG08U0M ID:ECD514B6 |
KINGMAX | – | 4G | 2 | SK6211 | K9GAG08U0M ID:ECD514B6 |
個別解析にて復旧に成功したメモリー
販売元 | 型番 | 容量 | 数 | コントローラ | マイクロチップ |
Buffalo | RUF-CU2 | 16G | 1 | PS2231 1014 |
29F16B08JAMDB ID:89680446 |
Buffalo | RUF2-YUF8GS | 8G | 1 | ||
Buffalo | RUF3-JM16GS | 16G | 2 | IS902 QK89N-000 |
29F64G08CBAAA ID:2C88044B |
Buffalo | – | 8G | 1 | SM3257LT Q AB | TC58TEG6T2JTA00 ID:98DE9892 |
Buffalo | – | 4G | 1 | SM3255Q AB | K9ABG0BU0A-M |
Buffalo | – | 8G | 1 | SM3257LT Q AB | TC58TEG6T2JTA00 ID:98DE9892 |
Buffalo | RUF2-K4GR | 4G | 1 | SM3257EN Q AA | TC58TEG5T2JTA00 ID:98D79092 |
Buffalo | RFU3 | 4G | 1 | PS2251-02-Q | TF15G2JAJA 01231 |
ELECOM | MF-NU2A08G | 8G | 1 | PS2251 50-F | FG64G08UCT1-21G ID:98D79432 |
ELECOM | WF-LSU204 | 4G | 1 | IT1167BE-48A | H27UBG8T2ATR ID:SADD7949A |
ELECOM | MF-AU2A04GRS | 4G | 1 | PS2251-50-F | FG64G08UCT1-21G |
IODATA | – | 8G | 2 | UT165-L48 N42M0 |
29F32G08AAMD1 ID:89D7943E |
SONY | USM16GP | 16G | 2 | SM3257EN Q AA | K9ACGD8U0M ID:ECDE98CE |
SONY | USM-8GP | 8G | 1 | SM3257EN Q AA | K9ACGD8U0M ID:ECDE98CE |
SONY | USM-4GU | 4G | 1 | SM3267L AB 1510 | 60075642 ID:ECD788BF |
KINGMAX | – | 2G | 1 | ||
Trancend | – | 4G | 1 | AU6998N | TBGSTBP-0S03 (K9ABGD8U0B) ID:ECD798CE |
Trancenf | – | 8G | 1 | SM3267L AB 1442 | K9ACGD8U0D ID:ECDE98DE |
ELECOM | MF-MSU308GB | 8G | 1 | IS916EN DELW9-0100 |
SanDisk_X235071311 SDTNQCAMA008G |
グリーンハウス | PicoDrive4G | 4G | 1 | PS2251-67-5 | TF15G2JAHA ID:98D79892 |
Imation | MF-MSU308GB | 4G | 1 | PS2251-61-5 | TF15G2GAFA ID:98D7D432 |
PQI | CF 150X |
2GB | 1 | SM2232T AD | H27UAG8T2ATR ID:ADD59425 |
不明 | – | 4G | 1 | SM3257EN Q AA | K9ABGD8U0B ID:ECD798CE |
ヤマダ電機オリジナル | SM322A1619 | 32G | 1 | ノーブランド | SAMSUNG K9PFG08U5M |
メモリーチップのメーカー名がSAMSUNGで型番がK9ABG/K9ACG/K9BCG/K9CDGで始まる場合、コントローラーがSM3257ENのモデルは日数がかかります。
コントローラがSM3257ENでもメモリーチップがK9Gで始まるモデルは1日で復旧できます。
MICRONの29Fで始まるメモリーチップは様々です。
IS9で始まるモデルは1日で復旧できます。
東芝のメモリーIC/コントロールICは復旧率が悪いです。
TLC/QLCは復旧率が悪いです。
USBメモリーの参考資料
- マイクロチップ(データが保存されているメモリーチップ)が壊れた場合は復旧できませんが、この点は全てのデータ復旧業者さんでも同様です。
- 「データ復旧サービス」には「データ修復サービス」は含まれません。 この点は他のデータ復旧業者さんも同様です。元々破損しているデータは破損しているまま納品させて頂きます。市販されている一般的なWindows PCで再生可能なファイル形式のデータは、納品前に破損していないかどうか(正常に開けるかどうか)をご確認頂く事ができます。 但し、最大20ファイル又は最大20分間とさせて頂きます。重度物理障害は別途契約事項となります。
USBメモリーの規格・仕様
- メモリーの標準規格:TSOP48 (Thin Small Outline Package)
- メモリーの規格:BGA52 (Ball Grid Array)
- ファイルシステム:FAT/exFAT
USBメモリーの自己診断手順
USBメモリーを診断に持ち込まれる前に、ご自身で論理か物理かの切り分けができます。
【コントロールパネル】—【コンピュータの管理】—【ディスクの管理】正常ならグラフにリムーバブルディスクが見えます。
見えない場合は、物理的に死んでいます。
見えても容量が正しく表示されない場合は物理的に死んでいます。
容量が正しく見える場合は軽度の場合と重度の場合があります。
データ復旧ができないメモリー
- TV放送を録画した
- 暗号化されたICレコーダー
- ライセンス用USBドングル
- 著作権をお持ちでないコンテンツ
- 改造されたUSBメモリー
- 修理に失敗されたUSBメモリー