ハードディスクの障害診断について

診断装置の判定結果が間違い?

殆どのデータ復旧専門業者は、ハードディスクの診断や修復及び復旧に海外製のプロ用機器が利用されています。

下の表はその装置で判定される場合の色分けによる障害レベルの判定結果です。(標準設定の場合)

この某社では、案件の殆どを中度~重度と判定されているようです。

データを消失して困っているユーザーに対し、このような手口で高額な復旧料金を請求する業者が多く存在する業界である事が残念です。

多量なネット広告、豪華なパンフレット、立地条件、間接人員数がデータ復旧料金を押し上げています。

その高額なコストは実質お客様が復旧料金としてお支払いされている事に気が付かれる事を望みます。

重要!業者選びの順番

物理障害の場合、各業者で診断する度にデータ復旧率は低下します。

状態が悪化している場合、チャンスは最後の1回の事も有りますので、まず当店の無料診断見積サービスをご利用頂き、初期診断結果に不満な方は他社へ持ち込まれるという流れをお薦めします。

1番診断店に当店を選択頂くメリットですが、基本的に10分間の初期診断作業のみで価格を提示させて頂きます。

他社の半数は復旧作業が完了後に初回見積りを提示されます。

元々障害が有るメディアは詳細診断や復旧作業によりダメージを受けます。

当店へ1番に持ち込まれ、他社へ再診断依頼され、当店に戻ってこられた時には既に遅し、復旧不可の状態にダメージが進行行している事がよくあります。


データのバックアップについて

バックアップ方法A

  1. 完全バックアップ(初回のみはこれ。時間がかかる)
  2. 増分バックアップ(前回バックアップから増えたファイルのみ)
  3. 差分バックアップ(1からバックアップ増えたファイルのみ)

バックアップ方法B

  • 手作業による(必要に応じて)
  • タイマーによる(毎日/毎週)
  • ミラーリング(ファイル保存時自動)
  • ミラーリング(ファイル保存後時間差)
  • バックアップソフトに設定

バックアップ装置

  1. Server(サーバー)拡張RAID1/6ボード在り。無停電装置在り。管理者が必要
  2. USB-HDD単体(手軽なので最も多く利用される。危険)
  3. USB-HDD単体を2台にそれぞれバックアップ。安全)
  4. USB-HDD(2台構成ミラーリング。安全)
  5. NAS RAID1(ミラーリング。1台が死んでももう1台のHDDから復旧可能)
  6. NAS RAID5(通常4台構成。1台が死んでも3台から復旧可能)
  7. NAS RAID6(通常6台構成。2台が死んでも他の2台から復旧可能)
  8. NAS RAID10(通常4台構成。1台が死んでも復旧可能、又は2台が死んでも復旧可能)
  9. 上記複数の組み合わせ(理想)

MACのファイルシステム推移

  • 2001 Mac OS X 10.0(Cheetah) HFS+
  • 2001 Mac OS X 10.1(Puma) HFS+
  • 2002 Mac OS X 10.2(Jaguar) HFS+
  • 2003 Mac OS X 10.3(Panther) HFS+
  • 2005 Mac OS X 10.4(Tiger) HFS+
  • 2007 Mac OS X 10.5(Leopard) HFS+
  • 2009 Mac OS X 10.6(Snow Leopard) HFS+
  • 2010 Mac OS X 10.7 Lion HFS+
  • 2012 Mac OS X 10.8 Mountain Lion HFS+
  • 2013 Mac OS X 10.9 Mavericks HFS+
  • 2014 Mac OS X 10.10 Yosemite HFS+
  • 2015 Mac OS X 10.11 El Capitan HFS+
  • 2016 Mac OS X 10.12 Sierra HFS+
  • 2017 Mac OS X 10.13 High Sierra APFS
  • 2018 Mac OS X 10.14 Mojave APFS
  • 2019 Mac OS X 10.15 Catalina APFS

データ復旧の専門用語

・論理障害:物理故障以外。ファイルシステム損傷やファイル構造の障害。リードエラーも含まれる。
・物理障害:故障。モーターや基板の故障。ヘッド破損。プラッタ劣化。
・データ移行サービス:壊れていないPCから壊れていないPCでファイルをコピーするサービス。
・データ復元サービス:障害が発生したメディアのデータを新品のメディアで納品するサービス。
・データ復元サービス:同上
・データサルベージ:同上
・データレスキュー:同上
・ファイル修復サービス:破損して開けないファイルを開くサービス。
・RAW復旧:拡張子別に復旧する方法。ファイルシステムの再構築ができずファイル名が復元できない場合にこの方法で納品する事がある。削除済ファイルが含まれる。
・不良セクター:物理的に読み出しできない箇所。多いとデータ復旧率に影響する。データ復旧ではジャンプする。
・セクター長:1セクタあたり保存している容量をバイトで表す。
・512セクター:1セクターあたり保存しているデータ容量が512バイト。Windows7の初期まではこちらの場合が多い。
・4Kセクター:1セクターあたり保存しているデータ容量が4096バイト。Windows7-SP1以降はこちらの場合が多い。
・アドバンスドフォーマット:物理フォーマットの方式の一種でHDDにはAFと書かれているモデルがある。4Kセクターとは微妙に異なる。
・RAID(レイド):複数のHDDにデータを記録する方式でRAID1は2個に同じデータが保存される。1ファイルが分散して記録されるRAID5は一台のHDDが死んでもデータ復旧できる。RAID6は2台が死んでもデータ復旧できる。RAID1は片方が死んでもデータ復旧できる。RAID0はデータ復旧できない。主にNASやサーバーに利用されている。
・プラッタ:円盤状の記録メディアでデータが保存されているので壊れると交換できない。(レコードに相当)
・ヘッド:読み書き用部品で壊れると開封修理が必要で復旧料金が高額となる。(レコードの針に相当)
・Pリスト:工場で製造時からある読めない箇所のリストでデータ復旧に利用される。
・Lリスト:工場出荷後に発生した読めない箇所のリストでデータ復旧に利用される。
・ファームウェア:プログラムの一種でNASではOSに相当する。軽度の場合はここがよく壊れているが復旧は簡単。
・サービスエリア:メディアの情報が書かれており、通常のパソコンから見えないが復旧装置では読み書きできる。
・PCB基板:ハードディスクの裏面にある緑色の基板でコントロールしている回路。
・クリーンルーム:埃が殆どない状態に常時クリーニングされている部屋。現在のデータ復旧では殆ど利用されていない。
・クリーンブース・クリーンベンチ:クリーンルームの代わりに開封修理時に利用される。
・Linux:OSの一種で主にサーバーに利用されている。
・NTFS:ファイルシステムの一種でWindowsで利用されている。
・FAT32:ファイルシステムの一種で昔の外付けHDDやフラッシュメモリーの16GB迄は利用されている。
・exFAT:ファイルシステムの一種でフラッシュメモリーやビデオカメラの32GB以上に利用されている。
・XFS:ファイルシステムの一種でNASに利用されている
・EXT:同上
・イメージデータ:ディスク情報やパーティション情報や削除済データが含まれる。
・クローンディスク:同上(少し異なる)
・デュプリケータ:正常なHDDから正常なHDDのクローンディスクを作成する装置ですがデータ復旧で利用するとデータを壊してしまうため使わない。ジャンプできるモデルも存在するが大きくジャンプするので復旧率が下がるので利用しない。


HDDに関する知識等

メーカー別の販売シェアは、1位がBuffalo、2位以降はIO-DATAとELECOMです。
しかしホームページにはハードディスク(HDD)を製造しているかのように記載がありますが、実際にはこの3社では製造されていません。

ハードディスク(HDD)の容量別販売数の傾向ですが、据え置き型は1TB未満は生産されておらず2TBのモデルが増える傾向です。

据え置き型ハードディスク(AC電源モデル)には3.5インチHDDが内蔵されていますが、シーゲイトの1TB以上は致命的物理障害が多くデータ復旧率も超悪いです。
特に酷いのはSeagate製の1TB以上のモデル(型番ST-1000DM001やST2000DM001等)は最悪です。
ウエスタンデジタルや東芝も大容量程不良率が高いですので2TB以上はできるだけ使用されない事をお勧めします。

ポータブル型(USB給電モデル)には2.5インチのハードディスクが内蔵されており、500GBの物が最小サイズで最多は1TBのモデルです。特に不良率が高いモデルはありませんが、容量の大きなサイズ程寿命が短く、復旧率も悪い傾向です。

必要以上に大容量のハードディスクを購入しないようにしましょう。最近では500GBの生産量も減っておりメーカーや型番を選べないようになってきました。従いまして1TBがお勧めです。

500GBのバルク品ハードディスクを別売りのケースに組み込むのもお勧めですが割高となります。特に安いケースは不良が多いです。


HDDを認識しない場合

USB接続の外付けハードディスク(HDD)がパソコン(PC)で認識しない?というトラブルについて解説します。

症状

1:外付けハードディスクを読み込もうとするも、フォルダやファイルが開けない。
2:ハードディスクから「フォーマットして下さい」とエラーメッセージが表示される。
3:電源を入れてもハードディスクが回転する音がしない。
4:電源ランプが点灯しない。(消灯)
5:ハードディスク内部から通常聞きなれない音がしている。「カッチン、カッチン」
6:「アクセスできません。アクセスが拒否されました。」とエラーメッセージが表示される。

どんな状態?

1:物理障害が発生している。
2:論理障害が発生している。
3:物理障害と論理障害が両方発生している。
4:USBケーブルが不良
5:ACアダプタが不良
6:基盤が不良

やる事

・機器の電源を切る。
・機器をコンセントから外す。
・再度通電しない事をお勧めします。

電源を切らなかった場合

復元できたはずのデータが復元できなくなります。

東芝製の基板一体型

東芝製のUSB3.0接続ハードディスクは、写真画像のようなUSB3.0端子とハードディスクのPCB基板が一体化されたモデルがなぜか(製造コストが安いのでしょう)増えてきているようです。最近よく見かけるようになったハードディスク本体の型番はMQ01UBD100又はMQ04UBF100です。端子が基板と分離してしまったり通電しなくなる物が多いです。端子破損の場合、通常のモデルなら1万円台で修理や簡易データ移行できる物が、これらのモデルは基板交換が不可能なため重度障害のデータ復旧料金となります。東芝製ケース入り型番HD-AC10TKやHD-TPAU3-B/Nが該当します。

東芝製ハードディスクMQ01UBD100表面東芝製ハードディスクMQ01UBD100裏面

WesternDijital製の基板一体型

ウエスタンデジタルのケースに入ったモデルは一体型のモデルや暗号化されているモデルが多いようです。このようなモデルは購入しないようにするしかないですね?しかし購入時にどこで見分けるかが難しいですね?


大容量HDDは危険

東芝とウエスタンデジタルの1TB未満の小・中容量HDDは軽度~中度の障害が殆どですが、2TB以上の大容量HDDは重度物理障害が多く、現在のハードディスクの製造技術では実質限界は1TBだと思っています。復旧不可の判定となるモデルも2TB以上に集中しています。シーゲイトは1TB以上の不良が多いです。

なぜ?保存されているデータ容量は少ないユーザー様が、大容量のHDDを好んで購入されるか疑問です。


暗号化HDDは危険

購入したらいけないハードディスク

メーカー名 型番
Buffalo HDS-PZNU3TV3
Buffalo HD-PZ1.0U3
IO-DATA HDPD-SUTB
ELECOM H-PMPH00
ELECOM H-PLPH00
WesternDijital My Book Duo
WesternDijital My Book Pro
WesternDijital My Passport
WesternDijital Elements
WesternDijital My Book – WDBFJK
WesternDijital My Book-WDBYCC

・危険な理由 ⇒ ハードウェア暗号化モデルだからデータ復旧不可又は超高額となります。


モデル別故障数ランキング

(2013年~2017年)

順位 型番
1位 ST2000DM001
2位 ST1000DM001

モデル別故障率ランキング

(2013年~2017年:データセンター統計抜粋)

順位 メーカー 容量 型番 不良率
1位 Seagate 1.5TB ST1500DL003 91
2位 Seagate 2.0TB ST320LT007 48
3位 Seagate 3.0TB ST3000DM001 27
4位 Seagate 1.5TB ST31500341AS 24
5位 Seagate 2.0TB ST32000542AS 10

容量別故障率ランキング

順位 容量
1位 8.0TB
2位 6.0TB
3位 5.0TB
4位 4.0TB
5位 3.0TB
6位 2.0TB
7位 1.5TB
8位 1.0TB
9位 750GB
10位 640GB
11位 500GB
12位 320GB
13位 250GB
14位 160GB

ケースとHDDメーカー

ケースのメーカーとHDDのメーカーは異なります。
以降は一例です。

ケース 型番 HDD 型番
Buffalo HD-LSU2.0TU2D Seagate ST2000DM001
Buffalo HD-NRLD2.0U3-BA Seagate ST2000DM005
Buffalo HD-LC2.0U3-BKF WesternDigital WD
Buffalo HD-LD3.0U3-BKA WesternDijital WD30EZRZ
Buffalo HD-LD2.0U3-BKA WesternDijital WD20EZRZ
Buffalo HD-NRPCF1.0 Seagate ST-1000LM035
Buffalo HD-LDS2.0U3 Seagate ST2000DM005
Buffalo HD-EDS2.0U3 Seagate ST2000DM009
IO-DATA HDCZ-UTL2KB WesternDijital WD
ELECOM ELP-ZS005UWH WesternDigital WD5000LPCX
TransCend Seagate ST1000LM035
Buffalo PCG500U3-BA 東芝 MQ01ABF050