SSDのデータ復旧
よくあるトラブル
- SSD内臓パソコンの電源が入らない
- 落下してディスプレイ画面が割れ、真っ暗
- PC電源入直後、メーカーのロゴのまま
- 起動中固まる(フリーズ)
- 再起動を繰り返す
- 修復が終わらない
- エラー表示(フォルダが壊れています)
- エラー表示(パラメーターが違っています)
- フォルダ名が文字化けする
- ファイル名が文字化けする
- ファイルの読み出し速度が超遅い
- ファイルの保存速度が超遅い
- ファイルの移動が超遅い
- SSDは転送速度が遅い(100kb/s未満)
SSDは初期診断が困難なメディア
HDDの場合はSMART情報を見る事で状態を判定できる確率が高いメディアですが、SSDの場合はSMART情報だけでは判定できません。少なくとも、ディスク全体のイメージデータが回収できて初めて見積りが確定できます。つまり1時間未満などの短時間で見積りを提供しても仮見積りに過ぎません。実際には深刻な物理障害が発生していてもSMART情報では「正常」と判定表示される誤判定も増加傾向です。
SSD取り外し用蓋について
Windows OS搭載のノートパソコン(CDドライブ内臓、筐体サイズ35×23cm以上、画面サイズ14インチ以上)に内臓されたSSDは無料診断の対象です。
【例】日本ブランドのノート型PCの裏蓋は、ねじ1~2本で固定されており、SSD(赤印がSSDのSATAインターフェースモデル)も1分以内に取り外せます。
海外ブランドのノート型PCの場合、SSD取り外し用の裏蓋がない製造コストダウンモデルが増えています。そのようなモデルは裏蓋全体を取り外せるモデルも有るのですが強制解体するタイプも有るため、プラスティック製の爪が破損しやすい構造となっておりリスクがあり事により、ユーザー様の免責事項とさせて頂きます。
パソコンの無料診断・修理・復旧
薄型モバイルの一部
モバイルPC(CDドライブ無、サイズ30×20cm以下、画面13インチ以下、超薄型)に内臓のSSDは、SSD交換の場合の解体作業を想定されていない構造(ネジを回しただけでは蓋が開かないモデルか、又は、裏蓋以外にもマザーボード自体までを取り外さないといけないモデルが有ります)のため、お預かりしての見積り作業となります。
マザーボードを取り外さないとSSDが取り外せないモデルは無料診断の対象外モデルとなります。(PCの再組み立てが不要なら無料診断対象です)お客様の承諾前に勝手な解体はしませんのでご安心下さい。
上の写真はモバイルの中でも珍しく、裏蓋を開けてもSSDが見当たらないモデル(東芝PG83)
テレビ一体型パソコンの特殊性
TV内蔵のディスプレイ一体型PCの内蔵SSDはNECを除き解体が困難なモデルが多いです。強制的に抉じ開けるため外筐等に傷が入る事に了解を頂けない方の診断はできません。データ復旧できても、できなくても再組立てを要求された場合は有料作業となります。(データが大切かPCが大切かを選択して下さい)
Windows-11 Proは暗号化
Windows 11 proはBitLockerで暗号化されており、ご自身で解除されていない限りビットロッカー復号化キーを提供頂く必要があります。
Windows-10 Proの一部でもBitLockerで暗号化されているモデルは納期のお約束ができません。
MicroSoftのSurface
過去持ち込みされたMicroSoft製のSurfaceはマザーボード直付のSSDでした。まれに直付ではないmmcもあるようですが特殊ですからデータ復旧料は高額となります。
解体・再組立料
特急見積 | 1日後見積 | |
デスクトップ型 | 〇 | 〇 |
テレビ一体型 | △見積 | 〇 |
ノート型 | 〇 | 〇 |
モバイル(薄い) | △見積 | 〇 |
キーボードレス | 受付不可 | |
タブレット | ||
スマホ |
- Surfaceのメディアの多くは一般的なSSDではなくマザーボード直結のeMMCフラッシュメモリーなのでデータ復旧の受付はしていません
- [SSD取り外し蓋がない]、且つ[電源が入らない]症状のPCは筐体を解体しないとデータ復旧できるかどうか判りません。但し再組立てが不要な方は強制解体を試みる事ができますが、同意頂けない方は受付できません。なお、SSDがマザーボード直付や裏蓋を開けてもSSDが見えないモデルはデータ復旧できませんから、理由に関係なく違約金は2,000円です。(Mac Noteが該当します)
キャビの強制解体を行うと何がどうなるのか?
キャビの解体が困難なモデルは筐体に傷が入ったり爪が破損する事があります。クレームの受付は致しません。
納得頂けない方はご自身で解体しSSDだけをお持ち込み下さい。
復旧料金は障害により異なる
- システムファイル損傷
- ファイルシステム損傷
- ウイルス感染
- パーティション削除直後
- クイックフォーマット直後
- BitLockerで暗号化されており起動できない
- コントローラー故障メモリーIC故障
- SSDでファイル削除障害は成功報酬が条件でのデータ復旧はしていません。復旧率が悪いのでお勧めしません。
- SSDはSMART情報が不正確なメディアなため診断には無理があります。復旧期間が2ケ月以上を要する読み出しが遅いSSDはご相談により作業日数加算料金、又は中断返却となる事があります。
キャンセルの可否について
料金表は、軽度の場合、且つ、キャンセルされない方向けです。
診断結果が軽度判定(主に論理障害)の場合は、お客様都合でのキャンセルはできません。
中度判定(主に物理障害)の場合は、無料でキャンセルできます。(オプション除く)
最初から見積りだけを希望される方は事前にご相談下さい。解体や夜間診断や特急復旧などオプションです。
SSDのデータ復旧料金 軽度~中度
SATA(シリアル・エー・ティー・エー)
SATAとは一般的なHDDと同じ形状です。
サイズが10cm ×7cm
データ復旧料金(円)
SATA | 512G | 1TB |
キャンセル | 2,000円 | |
軽度 | 30,000 | 40,000 |
中度 | 50,000 | 60,000 |
・リード速度の限界(1TBモデルで2MB/s未満はオプション)
M.2 NVMe/NGFF
データ復旧料金(円)
M.2(全仕様) | 512G | 1TB |
キャンセル | 2,000 | |
軽度 | 35,000 | 45,000 |
中度 | 60,000 | 70,000 |
USB-SSD(スティック型)
USBコネクタ付のスティック型SSDです。
データ復旧料金(円)
SATA | 512G | 1TB |
キャンセル | 2,000円 | |
軽度 | 40,000 | 50,000 |
中度 | 70,000 | 80,000 |
・軽度はSMART情報あり、不良セクター数個以内
・中度はSMART情報あり・なしに関係なく不良セクター数十個以上
・リード速度の限界(2MB/s以上)(これ以上遅い場合はオプション)
SSDのデータ復旧料金 重度の物理障害
- メモリーチップを基盤から分離してコントローラーのアルゴリズム解析
- 納期:2週間~8週間
- 復旧不可時免責(他社修理歴なし):5,000
- 復旧不可時免責(他社修理歴あり)10,000円
- BitLockerオプション:33,000~99,000円
- Windows 10/11 Proの暗号化で回復キーの提示がない場合は受付できない事があります
データ復旧料金(円)
SSD | SATA | NVMe |
キャンセル | 5,000~
10,000 |
5,000~
10,000 |
1TB | 13~21万 | 13~21万 |
- 物理的に壊れているSSD
- コントローラー/基板等の故障
- メモリーチップが死んでいる場合は復旧不可(他業者も同様)
- SSD専用復旧装置を利用します
- SSDの重度物理は見積りにも復旧にも日数を要します(未定)
- 復旧不可時免責:5,000~10,000円(申込時に確定)
PC解体料 | 見積り |
PC再組立料 | 見積り |
初期診断料 | 無料 |
全インターフェースに適用した条件など
- 国内復旧の場合、不可時でも交換部品も調査費用も一当店で負担しますから一切費用は請求しません
- 重度物理障害判定後、海外で復旧する場合、復旧不可時の免責金として10,000円請求させて頂きます
- SSD交換蓋無モデルはオプションです。
- BitLocker等の暗号化がかけられていた場合、オプションです。
- 納期や状態等の条件により変動します
- データ量がどんなに多くても加算はありません
- 論理・軽度は、ファイルを削除した、ウイルスに感染した、システムファイル損傷など
- 論理・重度は、フォーマットした、パーティション損傷、ファイルシステム損傷など
- 物理・軽度は、不良セクターなど
- 物理・重度は、開封分解が必要
- HDD容量の定義:メーカーが決めたモデル値の事です。【例】メーカーが1TBモデルとして表記されていれば1.1TBであっても1TB扱いです
- OSリカバリー障害は成功報酬の対象外となり、起動ドライブに保存されていたデータは殆ど上書きされているため復元できませんからデータ復旧依頼はお勧めしません。論理第二ドライブ(Dドライブと呼ばれる事もあり)は復元可能
- 料金表は、Windows(ウインドーズ)OS搭載PCを標準としています。理由は市場シェア:90%(Linux除く)であるためです。Apple(アップル)MAC(マック)OS搭載PCは2024年現在、シェア7%のため例外となります
解体・再組立オプション
モバイルPC | 2,000円 | |
TV一体型PC | ||
SSD診断料 交換蓋有 |
0円 | |
SSD診断料 交換蓋無や 電源入らず |
解体料
2,000円 |
- SSDは規格統一されていなく多数の仕様が乱立しておりますから調査に時間がかかります
- モバイルPC(厚さ22mm未満)はDVDドライブが内臓していませんから時間がかかります
- TV一体型PCは、再組み立てを要求される方の解体が困難なモデルが多いので時間がかかります
- SSD取り出し口(蓋)が付いていないパソコンは裏蓋の取り外しを試みますが、ネジを外しても外れず強制解体が必要と判定した場合は爪折れのリスクがあります。
- Macのように2016年以降モデルはハードウェア暗号化により復旧受付対象外です。
ファイルを削除した
SSDはデータ復旧に適さない
SSDはファイル削除後にパソコンを通電したままだと約20分後にはデータ復元ができなくなります。また、再起動を繰り返すとデータ復元ができません。これはSSDの仕様です。(Trim機能など)もしデータ復旧を予定される方は1秒でも早く電源を切って下さい。そして再起動しないで下さい。通電や再起動が致命傷となります。HDDの場合はファイルを削除してもパソコンから見えなくなっただけでデータその物は残っていますが、SSDは時間の経過及びOS再起動時に完全抹消されます。
SSD復旧の罠
データ復旧業者の中には「復旧できます」と勝手な発言をされていますが、信用するとびっくり被害に遭います。診断と称して起動しようとしたら、その業者に預けたらいけません。
復元ソフトによる致命傷
ファイル削除後、データ復元ソフトをダウンロードしてはいけません。インストールまでしてしまったら最悪な結果となりデータ復元できなくなりますので諦めて下さい。既に1回の復旧チャンスを逃がしているのですから。
SSDは年々改悪されている記録媒体
そもそも最近の第3世代(TCL)~第4世代(QLC)のSSDは読み出し速度が速いだけでHDDに比較して劣化が早く、不良ブロックも多く、突然増殖します。販売価格が安いSSDのデータ復旧率は大幅に低い仕様です。何処の業者様も同じ状況で、これはSSDの宿命なのです。SSDはHDDと比較して信頼性が低いので信用しない方が宜しいと思います。
間違い情報が氾濫
ネット情報では、SSDの長所ばかり掲載されていますが、データ復旧業者からしますと嘘だらけ、又は、知らない素人のライターさんが書いてます。実際にはデータ復旧率が非常に悪いのがSSDです。SSDに大切なデータを保存したらいけません。
安全なHDDによるRAID
安全性が高い保存メディアとしてはHDD媒体のRAID1/5/6/10が理想です。間違ってもRAID-0(工場出荷時設定がこの設定)のまま使用開始しないようにしましょう!
突然フォルダが消えた
SSDは「突然フォルダが消える」症状が非常に多数発生しています。このトラブルの場合、時間が経過していると多くが復旧できません。PC内臓SSDの場合、通電時間は20分が限度です。(容量や設定によります)
これはデータ読み出し速度の速さを最優先したSSDの宿命(仕様)です。
受付できないSSD
- SSD内臓PCでファイルを削除後、通電5分以上が経過した
- ファイルを削除後、OSを再起動してしまった
- ファイルを削除後、ファイルを保存してしまった
- データ復元ソフトをダウンロードしてしまった
- ダウンロード後インストールしてしまった
- OSを再インストールしてしまった。
- インターフェースがSATA(15ピン+7ピン=計22ピンが黒いパネルに埋め込まれていて配列が規格に一致した物以外は受付できません)
- インターフェースがU2(29ピン、以下は上記同様)
- 改造された物
- 水害や火災等
- 液体や薬品等を零された物
M.2 PCIeタイプのSSD復旧装置を導入済
他社の診断で「開封が必要な重度の物理障害」と言われても諦めないで下さい。
当店では、M.2 PCIeのSSDでも開封しないでデータ復旧に成功したケースが多数あります。
開封しなくてもデータ復旧できれば、費用はかなり安価になるメリットがあります。
MACはデータ復旧が困難
2024年9月現在、2018年以降のMAC Book Air(例外を除き)及び2016年以降のMAC Book Proはデータ復旧が困難です。受付できない場合があります。
MAC内蔵SSDは割増料金
MAC内臓用SSDはWindows用SSDと互換性がなく基本的に復旧が困難なためWindows用SSDの2倍料金としています。
MAC Book Airの内、2018年以降のモデルはデータ復旧が困難
MAC Book Proの内、2016年以降のモデルはデータ復旧が困難
受付できる可能性があるMAC
- 電源が入り事
- マザーボードが正常である事
- ディスプレイが正常である事
- SSDをドライブとして認識している事
- OSが起動するかどうかは無関係
- SSDがマザーボードから取り外せるかどうかは関係なし
- 暗号化解除はオプション
MACのデータ復旧料金は、Windowsの2倍とします。
USB接続やLAN接続のHDDの内、暗号化なしフォーマットの自然障害は受付対象です。
- Mac Airは2018年以降モデルはデータ復旧不可
- Mac Book Proは2016年以降モデルはデータ復旧不可
- 2016年以降のMAC(OS含む)はAPFS暗号化されている
- iPhoneと同期されたMACは復旧に要する日数が超長い
- MACの場合、ファイル名文字数のルール違反が多い
- MACフォーマットはWindowsより超手間がかかるため5割増料金となります
- SSDのファイル削除障害発生後20分以上は復旧受付可
- HDDのファイル削除障害発生後1時間以上は復旧受付可
- SSDのフォーマット障害は容量500kb未満のファイルのみ復旧
- 筐体の解体が困難でないモデル
- 障害発生直前、暗号化されていない事を確認済の場合
MACシリーズと年式別対応表
タイプ | 年式 | 復旧可否 |
Mac Book Air | 2017 | 〇 |
2018 | △SSD直付 | |
2019 | △SSD直付 | |
2020以降 | △SSD直付 | |
Mac Book Pro | 2015 | 〇 |
2016以降 | △SSD直付 | |
2016/2017/TouchBar無13インチ | △ | |
2018 | △暗号 | |
2019 | △暗号 | |
2020以降 | △暗号 | |
Mac Book | 2009 | 〇 |
2015以降 | △SSD直付 |
・SSDがマザーボードに直付のため取り外せない、及び暗号化されています。
2015年以前のモデル別対応表
年式 | 復旧 可否 |
ピン数 | 接続 |
2010年 | 〇 | MAC専用6+12 | SATA |
2011年 | 〇 | MAC専用6+12 | SATA |
2012年 | 〇 | MAC専用18+8 | SATA |
2013年 | 〇 | MAC専用16+12 | PCIe |
2014年 | 〇 | MAC専用16+12 | PCIe |
2015年 | 〇 | MAC専用16+12 | PCIe |
2016年 | △ | MAC専用 | PCIe |
Touch Bar搭載モデルは2016年から発売されましたがデータ復旧できない設計となっている問題があります。
2018年以降のTouch Bar搭載モデルは暗号化されているためマザーボードが壊れたらSSDが壊れていなくてもデータ復旧できない仕様です。
Macモデル別 M.2 PCIe-SSD
Apple MacBook Pro | |
Mid 2015 | 15 MJLT2J/A PCIeSSD 15 MJLQ2J/A PCIeSSD |
Early 2015 | 13 MF841J/A PCIeSSD 13 MF840J/A PCIeSSD 13 MF839J/A PCIeSSD |
Mid 2014 | 15 MGXC2J/A PCIeSSD 15 MGXA2J/A PCIeSSD 13 MGX92J/A PCIeSSD 13 MGX82J/A PCIeSSD 13 MGX72J/A PCIeSSD |
Late 2013 | 15″ ME294J/A PCIeSSD 15″ ME293J/A PCIeSSD 13″ ME866J/A PCIeSSD 13″ ME865J/A PCIeSSD 13″ ME864J/A PCIeSSD |
Apple MacBook Air | |
2017 | MQD42J/A PCIeSSD MQD32J/A PCIeSSD |
Early 2016 | MMGG2J/A PCIeSSD MMGF2J/A PCIeSSD |
Early 2015 | MJVG2J/A PCIeSSD MJVE2J/A PCIeSSD MJVP2J/A PCIeSSD MJVM2J/A PCIeSSD |
Early 2014 | MD761J/B PCIeSSD MD760J/B PCIeSSD MD712J/B PCIeSSD MD711J/B PCIeSSD |
Mid 2013 | MD761J/A PCIeSSD MD760J/A PCIeSSD MD712J/A PCIeSSD MD711J/A PCIeSSD |
インターフェース別情報
インターフェース:mSATA
- 端子仕様:mSATA
- 幅:29mm(型番の前2桁)
- ピン数:18+8 (約15mm+7mm)
- 電圧:3.3V
- 型番:THNSNF256GMCS 等
SSDの取り外しが困難なパソコンの解体はオプションです。
東芝はこのタイプが多いようです。
インターフェース:M.2 B-key
- 端子仕様M.2(NGFF-B)
- 幅:22mm(型番の前2桁)
- ピン数:28+5
- 欠ピン:12-19
- インターフェース:PCIe×2 SATA
- 電圧:3.3V
- NGFF2230/2242/2260/2280(最多)
- マザーボード:Socket 2
- 薄型パソコン(Windows)はこの仕様(M.2-B/M)の料金となる事があります
- 幅は「12 / 16 / 22 / 30mm」の4種類、長さは「16 / 26 / 30 / 38 / 42 / 60 / 80 / 110mm」
- M.2 SSDの「B key」は「SATA接続」の物が多い
- 速度は遅い物が多い
- 低温の物が多い
インターフェース:M.2 M-key
- 端子仕様M.2(NGFF-M)
- 幅:22mm(型番の前2桁)
- 欠ピン:59–66
- インターフェース:PCIe×4 SATA
- NGFF2230/2242/2260/2280(最多)
- マザーボード:Socket 3
- M.2 SSDの「M-key」は「PCIe」接続の物が多い
- 速度が速い物が多い
- 高熱の物が多い
インターフェース:M.2 B+M-key
- 端子仕様M.2(NGFF B-KEY/M-KEY)
- 欠ピン:
- インターフェース:PCIe×4 SATA
- マザーボード:Socket 2でも3でも対応
インターフェース:U.2
- SSDでは最新のインターフェースです。8639(SFFWG)と同じ。
- あまりにも仕様の変更が多く混乱しています。復旧設備の買い増しも大変です。
インターフェース:Apple専用26PIN
- ピン数:18+8
- 対象モデル:2010~2011年 MAC Book A1369 / A1370
- ピン数:18+8
- 対象モデル:2012年 MAC Book A1465/A1466
解体料:見積り
インターフェース:Apple専用28PIN
- ピン数:16+12
- 接続規格:PCIe
- 対象モデル:2013年以降MAC Book A1502
解体料:見積り
インターフェース:Apple専用59PIN
- 特殊仕様(変換アダプタなし)
- ピン数:33+26
- 接続規格:PCIe
- 対象モデル:2018年以降MAC Book A1989等
MACは特殊仕様に付き見積りとなります。
免責が必要な特殊モデル
- スマートフォンに内蔵のメモリーも復旧できる事があります。但し機器を放棄して頂きます。
- タブレットに内蔵のメモリーも復旧できる事があります。但し機器を放棄して頂きます。
- サーフェースのようにSSDが無いモデルでも復旧しますが、再組み立ては行いません。
- モバイルパソコンやテレビ一体型パソコンのSSDモデルの場合、データ復旧を想定されていない設計ですのでユーザー様ご自身での解体が困難と判断されたモデルは代行を試みる事ができます。但し爪が破損したり傷が付くリスクを伴いますので同意が必要です。PCの設計の問題ですから有料作業であっても損害賠償には応じません。
- USB外付けSSDはケースからSSDを取り出すのにケースを分解する必要がありますがケースの再利用できなくなります。
- SATAインターフェース(ハードディスク標準仕様)を持たないSSDは料金が割高となります。
- Appleは毎年のように端子の仕様を変更しており特殊な物が多いため互換性が低くデータ復旧が困難ですが復旧は試みます。暗号化は免責です。
- SATA/mSATA/miniSATA/M.2/MAC専用2010年,2011年,2012年/2013年/2014年/2015年/PCI-Expressにも対応できます。暗号化は免責です。
- SONYの超薄型ノートPCはSSD2個をRAID0で構築されたモデルがありますが1台が死んだらデータ復旧は不可能です。データ保護の点からは危険なモデルですから使用されないようにしましょう。2台内蔵構成はRAID1に変更しましょう。
SSDのデータ復旧事例
【復旧事例】Windows10とSSDの組み合わせで、暗号化されてしまった。
【ご希望内容】SSD内臓PCが突然起動できなくなり、お客様ご自身でSSDをパソコンから取り外し外付けSSDとして接続しましたが1ファイルも見えない状態でした。昨日起動していた状態のデータを復元して欲しい。
【診断結果】コンピュータの管理のコンピュータの管理のディスクの管理で「BitLocker暗号化あり」と表示されていました。
2つ目の問題として、SSDには様々な使用が存在します。アダプタで物理的に接続できれば良い、とう物ではないのです。今回もこの問題がありました。m-keyとb-keyとb+m-keyがあります。互換性があるアダプタと無いアダプタが存在します。
【作業内容】PCからSSDを取り外し互換性を確認したアダプタに取り付け、SSDデュプリケータによりイメージデータを100%確保しました。特殊な論理復旧ソフトにより暗号化されてたはずの復旧が完了しました。
【コメント】通常は勝手にBitLocker暗号化されたSSDはパスワードがないと回復できないという認識です。しかし最近はこのような事例が多数発生しています。原因は不明です。BitLocker暗号化ありと表示されててももしかしたら暗号化されていないのかも知れません。PCメーカーでもOSメーカーでも原因は解明されていません。
SSDのデータ復旧不可事例
【障害事例】
10日前にSSD内臓のSSDで、操作を間違ってファイルを削除してしまった。ご自身で復旧ソフトをダウンロードで購入し復元を試みたがフル画画素の画像は1ファイルも検出できなかった。プレビューサイズの画像だけが検出された。
【ご希望内容】
PictureフォルダとVideoフォルダのフル画素の画像データを復元して欲しい。
【診断結果】
問診の結果、復旧できない事が判明しました。その理由はファイルを削除された日時から復旧受付までの時間が経過し過ぎである事。SSDの場合は20分以上通電されていた場合や再起動されたPCは受付しておりません。どちらの条件も満たしていませんし大きくかけ離れています。復旧しない前から(過去の経験から)「復旧不可」と判定させて頂きました。HDDの場合は可能性はあります。それでも10日は立ち過ぎです。その間に実行された事があまりにも無茶です。現状維持が基本ですから・・・削除された行為自体は誰にでもある事ですが、ソフトをダウンロードされた事が1番目の間違いです。インストールされた事が2番目の間違いです。日数が経過した事が3番目の間違いです。再起動を少なくとも10回された事が4番目の間違いです。
【判定】
あまりにも酷い状態なので復旧作業をお断りさせて頂きました。
参考資料(SSDに関する情報)
ハードディスクの代替メディアとしてSSDが搭載されているパソコンが増加しています。
SSDとは? Solid State Drive(ソリッドステートドライブ)の略です。
2015年以降に販売された安価なSSDは、第3世代(TLC)のSSDが多いです。
2019年から、さらに安価な第4世代モデル(QLC)のSSDが販売されています。
安価なSSDに大切なデータを保存されるのは危険な事です。
SSDは速度が早いので起動用として利用されるのには向いていますがデータ保存には不向きです。
既に障害が発生してしまった方がこのページを閲覧されている可能性が高いと思いますが、重度物理障害が発生してしまったSSDは殆ど復旧できないメディアです。復旧できても超高額で現実的な価格ではありません。
ハードディスクの場合は死ぬ前に不安定な動作となる事が多いので気づきやすいのですが、SSDの場合は突然死します。しかも短期間に死んでいます。M.2は特に寿命が短い。
SSDの基礎知識
最近ではハードディスクに替わるメディアとしてSSDが小型・薄型モバイルパソコンを中心に利用が拡大傾向です。HDDは年15%マイナスで年間3億台、SSDは年30%プラスで3億台。 SSDは衝撃には強いのですが寿命が短い。特に2017年以降はTLCが主流となり2020年ではQLCが急増しています。 劣化も早いし、壊れると復旧は困難! 復旧出来てもHDDの2倍が一般的。 仕様も統一されていなく多くの規格が存在します。 ハードディスクの様に比較的に簡単にデータ復旧ができない分、高額となります。 |
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MAC Book ProやAirの2013年モデルに搭載されていたPCIeのSAMSUNG製SSD。 MACのSSDはモデル毎に仕様が替わっています。 マザーボードに直付のSSDはデータ復旧できません。 |
NAND型SSDの種類
メモリーチップには、NOR型とNAND型が存在します。
SSDには、NAND型が使用されています。
NAND型メモリーチップには以下の記録方式が存在します。
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最小単位はセルとよばれるもので、SLCの場合は1セルに1bitが記録されます。 MLCは1セルに2bit、TLCは3bit、QLCは4bit、PLCは5Bbitが記憶されます。 |
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第3世代(TLC)以降の安価なSSDはエラーが多く復元率が低いです。
重度障害の場合のデータ復旧では、メモリーチップを基盤から分離し、データを読み出しますが、例えばTLCの場合MLCに比較してエラーが多いのでデータ修復に長日数がかかります。ちなみに1GBあたり数日かかる事が多くSSDの復旧作業時間の殆どはエラー修正時間です。
データ復旧業界の最近の傾向としてSSDのデータ復旧料金が高くなっていますが、その理由はエラーが非常に多いTLCタイプのNAND型メモリーを搭載した安価なモデルが増大しているからです。2024年8月現在では激安の使い捨てQLCタイプ(復元率が悪い改悪モデル)が主流となってきました。2025年以降にはさらに改悪のPLC(たぶん復旧不可)が主流となりそうです。
SSDの寿命
使用回数(書き換え回数)はメーカーの企業秘密とされており各社公開されていませんが、設計上寿命回数はSLCが10万回、MLCが1万回、TLCが3000回(実質1000回)、QLCが1000回(実質500回)、PLCが500回(実質250回)とされているそうです。
使用されずに保管されていた場合も劣化は進むそうですが、ちなみにSLCの設計寿命は10年、MLCは5年、TLCは3年、QLCは2年、PLCは1年半という意見があります。実使用での寿命はSLCが6年、MLCが3年、TLCが2年、QLCが1年のようです。PLCは2023年12月現在まだ見かけませんが寿命が1年未満との情報もあります。
記録された時の温度と保存されている温度にも関係するそうです。
安価な第4世代以降のSSDに長寿命や高信頼を求めるほうが無理でしょう。
結論:大容量の割に安価なSSDは寿命が短いので好んで選択しないようにしましょう。
データの保存可能期間
SSDはデータ保持時間が短く気温が高い場所で保管された場合、数週間~数ヶ月という調査結果があります。
TLC以降のモデルは通電されない状態で数ケ月~1年経過した場合も自然蒸発しデータは読めなくなります。
QLCモデルはもっと短いようです。
SSD特有の病気
フリーズ病
- コントローラチップによっては、いきなり動作が停止する現象が多発しており「プチフリーズ」と呼ばれています
- SSDの節電機能及びWindowsの節電機能のタイミングがずれ動作が停止する現象を「LPM問題」と呼ばれています
8MB病
- IntelのSSDには容量が8MBとなる故障があり「8M病と呼ばれています」
5184時間病
- Crucialには使用時間が5184時間になると動作が停止するSSDがある
劣化病
- Crucialは劣化が早いSSDが多い
SSDの特徴
- Windowsの起動時間はハードディスクと比較して数倍早い。
(機種により大差あり) - ショックを与えても故障しにくいのでノートパソコンに最適。
- バッテリーの消費が少ないのでノートパソコンに最適。
- 大きなサイズのファイルを少頻度で書き換える用途に向く。
- 小さなサイズのファイルを多頻度で書き換える用途には向かない。
- 書き換え回数に限度がある。メーカー発表の数値はあてにならない。
- 一時的に動作が停止する時がある。(モデルによる!?)
- HDDに比較して寿命が短い
m.2 SSDのKey ID
- インターフェース「M.2」 規格の名前ですが、Key ID が複数定義されています。ピンの位置及び対応しているインターフェースが異なります
- Key ID には 「A」~「M」の定義があり、M.2 SSD では 「B」と 「M」 が利用されます
- B-Keyは欠けピン場所が12-19、インターフェースはPCIe x2/SATA/USB 2.0/USB 3.0/HSIC/SSIC/Audio/UIM/12Cです
- M-Keyは欠けピン場所が59-66、インターフェースはPCIe x4/SATAとなります。早い
m.2 SSDの情報まとめ
- サイズは、幅22mm×長さ80mmの「Type 2280」が多い
- SATA接続のSSDととPCIe接続のSSDがあり、「M.2 SSD(PCIe)」のほうが速い
- PCIe接続のSSDにはAHCI対応とNVMe対応があり、「NVMe対応」のほうが速い
- 主流のSSDはNVMe対応のM.2 SSD(PCIe)
- PCIe接続のSSDは、SATA/PCIe両対応のスロットへ取り付ける
- PCIe接続のSSDは、熱対策が必要
- M.2のSSDとSATAのSSDは認識しないモデルがあるので注意
MAC:データ復旧対応モデル
MacBook Pro
2013年モデル
(型番)A1398 A1502 (ME864 ME865 ME866 ME293 ME294)
2014年モデル
(型番)A1502 A1398 (MGX72 MGX82 MGX92 MGXA2 MGXC2)
2015年モデル
(型番)A1502 A1398(MF839 MF840 MF841 MGXA2 MGXC2)
MacBook Air
2010~2011年モデル
(型番)A1369 A1370
2012年モデル
(型番)A1465 A1466 (MD223 MD224 MD231 MD232)
2013年~2014年モデル
(型番)A1465 A1466(MD711 MD712 MD760 MD761)
2015年モデル
(型番)A1465 A1466(MJVM2 MJVP2 MJVE2 MJVG2)
データ復旧可能なSSD型番
バッファロー
- SHD-NSUM30G
- SHD-NSUM60G
- SHD-NSUM120G
- SHD-NSUM32G
- SHD-NSUM64G
- SHD-NSUM128G
SAMSUNG
- MCBQE32G5MPP-0VA
- MCCOE64G5MPP-0VA
- AMCAQE32G5APP-0X
- AMCBOE32G8APR-0X
- MZ-CPA25610A1
Transcend
- TS8GSSD25-S
- TS16GSSD25-S
- TS32GSSD25-S
- TS64GSSD25-S
- TS8GSSD25S-S
- TS16GSSD25S-S
- TS32GSSD25S-S
- TS64GSSD25S-S
- TS32GSSD25-M
- TS64GSSD25-M
- TS128GSSD25-M
- TS32GSSD25S-M
- TS64GSSD25S-M
- TS128GSSD25S-M
- TS192GSSD25S-M
- TS32GSSD18M-M
- TS64GSSD18M-M
- TS128GSSD18M-M
OCZ
- OCZSSD2-2C30G
- OCZSSD2-2C60G
- OCZSSD2-2C120G
- OCZSSD2-2C250G
- OCZSSD2-1C32G
- OCZSSD2-1C64G
- OCZSSD2-1C128G
- OCZSSD2-1VTX30G
- OCZSSD2-1VTX60G
- OCZSSD2-1VTX120G
- OCZSSD2-1VTX250G
- OCZSSD2-1APX60G
PhotoFast
- PF18Z32GSSDIDE
- PF25P32GSSDIDE
- PF25P64GSSDIDE
- PF25P128GSSDIDE
- PF18Z32GSSDZIF
- PF18Z64GSSDZIF
- PF18Z32GSSDIDE
- PF18Z64GSSDIDE
- PF18T32G50SSDIDE
- PF18T64G50SSDIDE
- PF25S32GSSD
- PF25S64GSSD
- PF25S128GSSD
SSDについての情報(データ復旧とは無関係ですが参考資料)
ソリッドステートドライブ(Solid State Drive)の略で、NAND型(不揮発性)のフラシュメモリーを利用したドライブです。
正式な呼び名は「フラッシュメモリー」です。Read Only Memory(略してROM)の一種で、絶縁膜に囲まれたフローティングゲート(浮遊ゲート)に電子を注入する事でデータの記録を行う不揮発性記憶素子の半導体メモリーです。
電源を切った場合でもデータが長期間維持できるために、HDDに変わるメディアとして普及しています。
開発と発売と進化
1991年にPC用ドライブとしてIBMが採用(但し開発メーカーはサンディスク)したのが始まり。日本では2008年東芝が最初に発売(世界初のNAND型フラッシュメモリーを発明したのは東芝で1987年)。2009年にマイクロンとインテルがRAID-0による高速SSDを発売。2010年マイクロンがCrucialブランドで安価なSSDを発売。2010年にマーベルがSATAインターフェースモデルを発売。2011年にはサンドフォースがRAID-0を倍速化。2009年SilionSystemsはウエスタンデジタルに買収され、その後2012年にはHGSTも、2016年にはサンディスクも買収してHDDと同じくSSDでも1位のシェアを獲得しました。
フラッシュメモリー
最小単位はメモリーセルです。セルは数千億個以上のメモリセルから構成されており、絶縁体に囲まれ、電荷蓄積膜に電子を出し入れする事で、データを保存しています。
メモリセルへのデータの書き込みと消去の動作
Control Gate(制御ゲート)に電圧をONにすると、電子が絶縁体を通過してシリコン基板から電荷蓄積膜へは入ります。電圧をOFFにしても電子が蓄えられます。シリコン基板側に電圧をかけると、電子が絶縁体を通過し電荷蓄積膜からシリコン基板側へ出ていきます。電荷蓄積膜には電子がない状態なります。
「0」「1」の状態は電源を切った状態でも保持されますのでデータが消えないという、フラッシュメモリの特徴となります。
NAND型のフラッシュメモリーとは?
SSDに使用されているメモリーには2つの方式(NAND型とNOR型)があり、両方とも不揮発性のメモリーの一種でます。回路構造に違いがあります。
先にNOR型フラッシュメモリーが開発され、回路が簡単、小サイズ、製造コストが安価なのですが、書き込みの速度が遅く、大容量化しにくい為、電話器等のデータを保存する目的用途に使われました。
次に開発されたNAND型フラッシュメモリーは、書き込み速度が速く大容量化し易いという特長がある為、ストレージにはこの NAND 型が利用されています。
NAND型のフラッシュメモリーを使ったSSDは長所ばかりが広告されていますが、実は欠点が問題とされています。
SSDのメリット
コントローラが高性能である事とDRAMバッファとで構成されている為、NAND 型フラッシュメモリだけを使ったUSBメモリーと比較して読み書き速度が高速です。
振動に強い
消費電力が少ない
データの読み出し速度が早い(書き込みは条件付きで速いが書き換えは遅い)
SSDのデメリット
同じブロックへの書き換え可能回数は(世代により数千回~数万回と大きく異なる)という制限がある。
SSDメーカーはそのコントローラーによりSSDメモリー全体のブロックを均等に書き換えるようにし、特定のブロックばかりが繰り返し書き換えられないようにする等の対策をしている
SSDは、原理がフラッシュメモリーであるので、記憶が保持される年数が非常に短く、通電せずに放置しておくと3~5年程度(世代により大差あり)で記憶が蒸発するように消えてゆく、という宿命がある。
データを1年以上長期保存する目的であればSSDは使用できない。
電源をOFFにした状態で40℃以上の状態で放置してしまうと、蒸発が始まる時限が極端に短くなり、わずか数か月でデータが消える事がある、という欠点がある。
「サーマルスロットリング」と呼ばれる熱暴走を回避する機能が働き、SSDの高速性能が低下する
コントローラ
コントローラーはフラッシュメモリへの読み書きをコントロールするチップです。SSDのコントローラはSSDの性能や寿命を左右する。読み書き速度や書き換え回数の上限もコントローラチップで決まる。
コントローラの役目
- エラー補正
- ウェアレベリング(劣化防止)
- ブロック管理
- 不良モード管理
- リード・ライトキャッシュ
- ガベージコレクション(消去処理)
多値化
多値化により1ビット/セルのSLC型、2ビット/セルのMLC型、3ビット/セルのTLC型、4ビット/セルのQLC型が販売されています。
微細化
微細化により大容量化されています。微細化により書き換え可能上限回数が減少する。例えば、SLC型では書き換え可能回数は10万回(実際には5万回未満)だったものが、MLC型 では2万回(実際には1万回未満)に、TLC型では1万回以下(実際には5,000回未満)。QLC型では1,000回未満(実際には500回未満)。PLC型は200回未満(実際には100回)。
キャッシュメモリー
データの読み書きを高速化したり信頼性をあげる目的でDRAM等のキャッシュメモリを追加するモデルが増えているが、安価なモデルは搭載されていない。
消去問題
消去は、書き込みより100倍の時間がかかり、書き込みの度に 古データの消去~新しいデータの書き込み、を必要とするため速度性能が低下する。
読み書きは2kB単位、消去は256kB単位なので、1ビットを書き換えるだけでも128回の読み込みと1回の消去、そして128回の書き戻し処理が行われる。
データ復旧が困難なSSD
SSDのデータ復旧は困難。
最近の記憶メディアとしてはHDDの代わりSSD等のフラッシュメモリーデバイスが大きく増加している。
SSDの出荷台数が大幅に増えているがそれに伴いデータ復旧依頼も増えています。
SSDは利用ユーザーには便利な物でも、データに関するトラブルが発生したらデータ復旧が殆どできない(向いていない仕様)メディアなのです。
ちなみに年間のメディアの需要台数は約10億個らしい。
SSDの記録方法の違いによる問題
NAND型メモリーのデータの消去はブロック単位で行なわれてる。NAND型フラッシュメモリではP型半導体とN型半導体で構成され電子を溜めて情報を記録し、電圧を与える事により酸化膜を超えて電子がゲートに入る。
複雑な構造の3D-NAND型メモリー
3D-NAND型では層が増え、さらに複雑な構造となっている。フラッシュメモリではHDDのように特定のセクターだけを書き替える事ができず、ページ単位で記録が行なわれるが、記録する特定のセクターだけの劣化を防ぐための対策がされている。なので、小サイズのデータでも大サイズのデータ領域の書き換えが実行される。劣化を防ぐために不要データの消去もページでまとめて消去される。この不要データとしてフラグが立てられたページの置き換えに、フラッシュメモリに均等な書き込みを行なうような仕組みが実行されている事でデータの復旧を困難としている。
PCの誤操作によりファイルを消失した場合、HDDでは復旧できてもにSSDでは長時間(当店は20分を目安にしています)が経過程不可能となる。
つまり書く換えの必要がないセクターでも実際には書き換えが実行されている。なお、コントローラが書き込みで使う擬似乱数はそのコントローラのメーカー、型番、バージョンによって異なっている。もちろん公開されていない情報です。
ノート型PCは年々薄型化しているため、マザーボード基板上に直接メモリを半田付けしてしまうモデルも増えており、データの救出が益々困難傾向です。
フラッシュメモリだけでなく、BIOSがUEFIに移行したことでの弊害もあるという。BIOSではHDDのMBR(マスターブートレーコード)を読み、どれくらいの論理ボリュームを使うかを決めていったんカーネルを起動し、それからブートローダがOSのカーネルを読み込んで、マザーボードのドライバが決まり、OSが起動するといった手順だった。
4Kセクター問題
4KBのSSDは1セクターあたり512バイトX8セクター=4,096バイトの物理セクターではなく、4,096バイトで1セクターとなっているので問題点として、Windowsが8セクター計4,096バイトの場合と、1セクターで4kbの間のギャップのよりデータの読み取りエラーが出てしまう。
ファイルタイプの暗号化問題
ファイルタイプの暗号化の場合、1つ1つの暗号を解読しないとデータの再利用が不可能。ファイルタイプの暗号が使われているスマホはデータ復旧は不可能
SSDの製造工程
シリコンウエハーを作成→プリント回路基板に埋め込みます。
ドライブの製造工程
NAND型のフラッシュメモリチップ4~12個を回路基板上に取り付けされる
ロボットがシリコンウエハー上を動いて約800以上の工程が30日程度実行されます。ウエハー上に多くの層(銅のような導電体~二酸化ケイ素のような非導電体まで)があります。各材料の層を施した後、このウエハーは感光性の液体でコーティングされ、電気回路パターンのガラスステンシルを通して紫外線が照射され、化学変化を起こして融解します。ステンシルで保護された部分は無傷のまま残り、ウエハー上に回路のパターンがプリントされます。その後、余分な材料を洗い流します。
プリント後、1枚のウエハーから数百個のチップが製造され、カットして切り離し後、保護用のプラスチックケースに組み込まれます。
大型の回路基板は、はんだペーストでメモリチップやその他の部品が付く部分を覆います。ロボットで基盤上に部品を取り付け後、オーブンで加熱処理され溶融させます。
関連サイト:パソコンデータ福岡のSSDのページ