2022年現在、HDDのメーカーは世界中の3社だけとなりました。
韓国のSAMSUNGはSeagateに以前買収されました。
日立(HGST)もWesternDijitalに買収されました。

今日は、そのSeagateのお話です。
ST1000DM001のデータ復旧が大量に持ち込まれたのは10年以上前の事でした。
やがて大容量化に伴い2TBモデルのST2000DM001がこれも大量に持ち込まれるようになりました。
最近では3TBモデルのST3000DM001に変わってきています。
このシリーズは欠陥モデルです。
私が50台の新品を正規ルートで購入した事がありますが全数初期不良でした。
一般のユーザー様は不良品と思わずに使用されていますが、測定器にかけると酷い状態です。
プラッタとヘッドが悪いため速度が速い場所と遅い場所が全面的なのです。
暫く使ううちに「カッチン・カッチン、ザーザー、ザー」と異音を発してきます。
この異音はプラッタにヘッドが擦れている音なのです。
当然、データは復旧できない状態です。
画像を参照下さい。
1枚は正常な物。もう1枚は故障した物です。
このモデルの問題は、プラッタを脱落したヘッドパーツが擦れて回転している事です。
20秒~40秒間回転して停止する物が殆どです。
お客様に「異音がしていますか?」と聞くと「回転音がしていません」と言われるので
安心すると、持ち込まれて通電すると異音を発しています。
通電後は回転がし、異音を発し、その後、回転音が止まる、という症状です。

また、気持ちの悪い金属的な音が時々出るのも発売開始の時期から気になっていました。
結果、このシリーズは2年以内に50台全てが故障しました。破損したヘッド

正常なヘッド